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事例7:ミニメイド・サービス株式会社

女性スタッフ9割の会社が実践する、介護に直面しても長く働ける職場環境づくり

ミニメイド・サービス株式会社

平成29年度

1.企業概要

  • 創立:1985年
  • 所在地:東京都渋谷区上原3-5-2 mビル
  • 従業員数:2000名(FC含む)
  • 事業内容:家事代行サービス

2.取組の背景

  • 当社では、家事代行サービスという女性スタッフ中心の事業を展開してきたため、女性がより長く働き続けられる職場環境づくりに力を入れてきました。従業員の9割が女性であることから、育児や介護など生活の変化があっても安心して仕事が続けられる会社と、それを支える風土づくりを目指しています。
  • 介護と仕事の両立については、40代、50代を中心としたパートスタッフが直面している問題であり、それを支援する仕組みや制度が必要になっています。本社正社員については、20代、30代の正社員が半数以上を占めるため、介護への対策が必要になっていくのは、もう少し先ではないかと考えています。
  • 2013年度には「東京ライフ・ワーク・バランス認定企業」に認定をいただき、2017年度には2度目の「東京ライフ・ワーク・バランス認定企業」に認定されました。2度目の認定では、当社の職場において女性が活躍できる環境づくりを積極的に行っている取り組みが評価されました。

3.取組内容

①実態把握
  • 当社では、介護の状況だけに限らず、業務のなかで気づいたことを自由に書けるアンケートを毎年1回行っています。そのアンケートを元に、「インフルエンザの予防接種を全額負担してほしい」などの意見があり、実現しています。また、今後は介護と仕事を両立するための環境づくりについての声も、ここから上がってくるのではないかと期待しています。
  • パートスタッフは、すでに親の介護に直面しているスタッフもおります。また、本社の正社員のなかにも、中堅以降の社員は段階的に介護に関わりながら、仕事と両立している社員もいます。例えば、別居している親の介護のサポートや同居する家族の介護が始まった状態などがこれにあたります。
②制度の設計・見直し
  • アンケートや従業員からの声を元に実現したのが「1時間単位での有給休暇」です。介護をしている者にとっては、病院への付き添いやケアマネジャーとの打ち合わせなどに活用でき、1日の有給休暇を消化しなくてもすみます。
  • パートスタッフについては、制度を設けているわけではありませんが、自分の都合に合わせて勤務体制を選ぶことができます。午前だけ、午後だけ、この曜日のみなど、介護の状況に合わせて対応しています。また、介護が必要になった場合、デイケアサービスに申し込んだり、老人施設を探したりと、介護のサポート状況を整えるために時間がかかります。そのため、数カ月休暇をとることで、介護のサポート体制を整えてもらい、落ち着いたらまた仕事に復帰できるといった、個々の状況に合わせた柔軟な対応をとっています。
③事前の情報提供
  • 全社員およびパートスタッフに対して、会社の新たな制度やお知らせなどは、毎月1回、会報が配布され、全社で情報を共有できるようになっています。
  • 本社では、地域包括支援センターから介護に関するプロの方をお招きし、介護に直面した際の流れについてお話しいただきました。介護については、自分事にならないとなかなか考えられない問題であるため、介護に直面した時に何をしたら良いのか事前に知りたいという意見に応え、介護に対する知識を得ていく場をつくりました。
  • 2013年度「東京ライフ・ワーク・バランス認定企業」に認定を受けた後、自社オリジナルの介護に関するパンフレットを作成し、社員およびパートスタッフに配布しました。介護の仕組みや当社の制度などについてまとめ、社員が介護に直面した際に必要な情報や相談先などをわかりやすく掲載しています。
④介護に直面した従業員への利用支援
  • 当社独自の「復活休暇」を設け、有給休暇で消化しきれなかった分を積み立てしておいて、介護で必要な時に使ってもらおうという休暇制度になります。こちらの制度については、まだ利用者がいませんが、今後社員の平均年齢が上がれば増えてくると予想されます。
  • 1時間ごとの有給休暇については、多くの社員が利用しています。介護に限らず、育児や自分自身の通院など、フレキシブルに活用できる休暇制度のため、利用率も高いと考えられます。
  • 本社正社員のなかにすでに同居する母親の介護にあたっている社員がおり、デイサービスに送りだしてからの出社となるため、始業時間と終業時間を調整し、フルタイムでの勤務を続けられるようにしています。事前に部署で話し合い、チームとして調整することで実現することができています。
  • 介護や育児などで急に休まなくてはいけない場合、パートスタッフの中で代わりに出勤できる人員を募ります。仕事を代わってもらったスタッフは、代わりに働いてくれたスタッフに対して、感謝の気持ちを書いた「ありがとうカード」を贈ります。このカードは、当社が「東京ライフ・ワーク・バランス認定企業」に認定を受けるかなり前から行っていたこと。みんなで助け合う環境を大切にしながらも、いつでも感謝を忘れず、支え合う職場づくりに役立っています。
⑤働き方改革
  • 介護や育児によって、キャリアプランが途切れることなく継続していけるよう、柔軟な働き方ができる職場環境を整えるとともに、モチベーション高く働き続けられるよう、キャリアアップ講座の実施や整理収納アドバイザー、クリンネスなど資格取得支援制度も充実しています。
  • お子さんが小学校3年生終了時までは、時短勤務の取得を可能にし、ライフイベント後も働き続けられる環境を整備しています。
  • 年に1度、パートスタッフ向け、本部社員向けに優秀な人材に対して表彰式を行い、自己実現や仕事へのモチベーションアップを図っています。
  • メンターメンティー制度を設け、入社したばかりの社員に対して、若手先輩社員がメンターとして、仕事はもちろんそれ以外の悩みや夢などに対しても、二人三脚で対応していける環境を整えています。
  • 外部相談窓口「もしもし相談室」があります。社員は介護のことはもちろん、育児、金銭面など、それぞれのプロに相談できるサービスを無料で利用することができます。

4.これまでの効果と今後の課題

  • 介護制度への取り組みを社内でPRしたことで、より安心して働けるような職場の雰囲気が整ってきました。もともと社風としてあった「お互いさまの精神」で助け合う環境がより盤石なものになってきています。
  • まだ介護に直面していない若い社員にとっても、介護制度が整っていることは大きな安心材料として受け止められ、人事の採用にも良い効果を発揮し、働きやすい会社との認識が高まっています。
  • これから10年後、20年後、会社でどれだけ介護を行う社員をサポートできるか。その時、どんな社会環境となっているのか、一歩ずつ見極めながら、それに応じた制度の見直しや改善を行っていきたいと思っています。

 

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